アステック 細胞科学研究所

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2013.12.11

細胞のダイナミクス「メラニン合成阻害」

みなさま、こんにちわ。
寒さが強まり、本格的な冬となってまいりました。
異常なほどの猛暑で焼けつくような陽射しだった夏が、うそのように感じられます。
来年の夏は一体どれほどのものになるのでしょうか?

夏に限りませんが、陽射し、特に紫外線(長波長紫外線:UVA)を受けることで皮膚の中にあるメラノサイトと呼ばれる細胞ではメラニンが合成されます。
このメラニンが紫外線を吸収することで、DNA損傷を始めとする様々なダメージを軽減する役目を果たします。
メラニンは細胞の中に存在する多くの酵素によって、アミノ酸であるチロシンから合成されます。
その酵素の一つであるチロシナーゼの作用は、「フェニルチオウレア」によってブロック(阻害)されることが知られています。

 

ここにメラノサイトのモデル細胞としてよく利用されているマウスメラノーマ(黒色腫)由来のB16細胞に対して、この「フェニルチオウレア」を添加した培養モニタリング動画を示します。

controlではフェニルチオウレアを加えていません。

Add 1x-ではチロシナーゼ阻害に適量を加えています。

Add 15x-では1x-の15倍量を加えており、添加し過ぎという状況を作り出しています。

 

controlでは細胞が増殖しつつ、黒いメラニンが細胞内で活発に合成されていることがわかります。

Add 1x-では細胞も増殖していますが、メラニンの合成が抑えられ、黒い細胞は少ない状況です。

Add 15x-になると細胞の増殖まで抑えられ、細胞の動きも活発ではない状態となりました。

このことからメラニン合成を抑えるには適切な量が存在し、過剰量添加すると細胞に毒性が出ることがわかります。

 

このように培養細胞をモニタリングすることで、メラニン合成や増殖はもちろんのこと、細胞の動きである遊走性まで評価することが可能となります。

通常は細胞からメラニンを抽出して直接測定(吸光度測定)を行ないますが、弊社ではこのようなモニタリングによっても、添加物の細胞への影響を評価することが可能となっております。

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