アステック 細胞科学研究所

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2013.10.15

細胞のダイナミクス「培養容器からの剥離」

みなさま、こんにちわ。

当ラボでは主に動物細胞の培養を行なっております。

この動物細胞は「ディッシュ」や「プレート」と呼ばれる専用の培養容器内で培養しております。

容器底面が適切な処理が施されている(プラズマ処理による親水化や、タンパク質によるコーティングなど)場合、細胞は容器の底面に接着して存在することができます。

この時細胞表面には「細胞接着タンパク質(インテグリンなど)」が出現し、これを介して容器底面に接着します。

 

細胞の増殖が進み、以下のように培養容器いっぱいに存在するようになると、細胞を新しい培養容器に移す必要があります。(動画ではNIH/3T3細胞を用いています)

 

細胞を新しい培養容器に移す際、容器底面と細胞との連結を解除する必要がありますが、多くの場合は酵素「トリプシン」によって細胞接着タンパク質の一部を切断することで細胞を容器底面から引き離します。

その「トリプシン」が細胞を引き離している様子を捉えたものが以下の動画です。

容器底面に広がった細胞が丸まっていく様子が克明に捉えられております。

このような状態にした上で細胞を容器から取り出し、新しい培養容器へ移します。

再生医療で必要となるiPS細胞などは、このような作業を繰り返すことで増殖させ、治療に必要な細胞を取得するのです。

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